犬を家族に迎えることが決まったら、まず気になるのが「何をそろえればいいの?」ということではないでしょうか。ペットショップやネットにはたくさんのグッズが並び、初めての飼い主ほど、何が必要で何が後回しでよいのか迷ってしまうものです。
お迎え当日から犬が安心して過ごせるように、必要なものは事前にそろえておくと安心です。準備が整っていれば、飼い主も落ち着いて新しい生活をスタートできます。
とはいえ、最初からすべてを完璧にそろえる必要はありません。「まず必須のもの」と「あとから様子を見てそろえるもの」を分けて考えると、無駄な出費も防げます。
この記事では、犬のお迎えに必要な基本グッズと、それぞれの選び方のポイントを、一般的な情報をもとにわかりやすく解説します。愛犬のサイズや年齢に合わせて、ぴったりのものを選ぶ参考にしてください。
⚠️ グッズ選びは、犬のサイズ・年齢・性格によって適したものが変わります。特に首輪やケージなど安全に関わるものは慎重に選びましょう。体や健康に関わる心配ごとは、動物病院(獣医師)に相談してください。

まずそろえたい「必須グッズ」
お迎え当日から必要になる、基本のグッズです。これだけは事前に準備しておきましょう。
- ケージ・サークル・クレート:犬が安心して休める居場所。安全の確保にも役立つ
- トイレ用品:トイレトレーとペットシーツ。トイレトレーニングの土台
- 食器:フードボウルと水飲み用の器
- ドッグフード:それまで食べていたものと同じフードから始めると安心
- 首輪・リード(またはハーネス):散歩や迷子対策に必須
- 迷子札・鑑札:もしものときに飼い主が分かるように
なお、生後91日以上の犬は、狂犬病予防法により市区町村への登録(鑑札の交付)と、年1回の狂犬病予防注射が義務づけられています。【出典:厚生労働省「犬の鑑札、注射済票について」】また、迷子や災害時に備え、マイクロチップの装着・情報登録も広がっています。【出典:環境省「犬と猫のマイクロチップ情報登録について」】
あると便利・あとからそろえるグッズ
必須ではないものの、暮らしを快適にしてくれるグッズです。犬の様子を見ながら少しずつそろえましょう。
- ベッド・マット:ゆっくり休める寝床
- おもちゃ:運動不足やストレス解消、コミュニケーションに
- お手入れ用品:ブラシ、爪切り、犬用シャンプーなど
- キャリーバッグ:通院やお出かけ、災害時の避難に
- ペットゲート・柵:入ってほしくない場所への侵入防止
- お掃除グッズ:抜け毛やトイレまわりの掃除に
季節やおでかけであると便利なグッズ
暮らしに慣れてきたら、季節やお出かけに合わせたグッズもそろえると、より快適に過ごせます。
- 夏の暑さ対策:ひんやりするクールマットや、保冷剤を入れられるグッズ。熱中症の予防に役立つ
- 冬の防寒:寒さに弱い犬には、洋服やあたたかいベッド、湯たんぽ型グッズなど
- 雨の日の散歩:レインコートや、汚れた足を拭くタオル
- おでかけ・通院:キャリーバッグや、車での移動に使うドライブボックス・シートベルト
- 防災の備え:フードや水の備蓄、避難時に使うキャリーや折りたたみのトイレ用品
季節やライフスタイルに合わせて少しずつそろえると、愛犬も飼い主も快適に過ごせます。
グッズの選び方のポイント
必須グッズは、選び方しだいで使い心地が大きく変わります。主なものを見ていきましょう。
ケージ・サークル・クレート 犬が中で立ち上がったり、方向転換したりできる広さが目安です。子犬のうちは、成犬になったときのサイズを見越して選ぶと買い替えが減ります。素材は掃除のしやすさや安全性で選びましょう。クレートは、移動や災害時の避難にも役立ちます。
トイレ用品 トイレトレーは、犬の体がしっかり収まる大きさを選びます。ペットシーツは吸収力やサイズ、枚数あたりのコスパで選ぶとよいでしょう。シーツをいたずらで破いてしまう子には、メッシュ付きのトレーも選択肢になります。
首輪・リード・ハーネス サイズは、指が数本入る程度のゆとりを目安に、抜けにくいものを選びます。首輪は迷子札をつけやすい一方、気管に負担がかかりやすい子や引っ張りが強い子にはハーネスも向いています。散歩の様子を見て使い分けましょう。
食器 安定して倒れにくいものが安心です。早食いしやすい子には早食い防止用の食器も。床に置いた器が飲み込みにくそうな場合は、少し高さのあるスタンド付きも選択肢になります。
ベッド・お手入れ用品 ベッドは洗えるタイプだと清潔を保ちやすくなります。ブラシは被毛のタイプ(短毛・長毛・ダブルコートなど)に合わせて選ぶと、お手入れがしやすくなります。

お手入れ用品の選び方
日々のお手入れは、健康チェックや病気の早期発見にもつながります。愛犬に合った道具をそろえておきましょう。
- ブラシ:被毛のタイプで選ぶのが基本。短毛はラバーブラシ、長毛やダブルコートはスリッカーブラシやコームが使いやすい
- 爪切り:犬用のギロチンタイプやニッパータイプ。深爪を防ぐため、少しずつ切る
- 歯みがきグッズ:歯ブラシや歯みがきシート。歯周病予防のため、子犬のうちから慣らすとよい
- シャンプー:必ず犬用を選ぶ。人間用は犬の皮膚に合わないことがある
- 耳・目まわりのケア用品:犬用のイヤークリーナーや、目のまわりを拭くシートなど
お手入れを嫌がる場合は無理をせず、少しずつ慣らしていきましょう。爪切りや耳掃除など、自分でのケアが不安なときは、トリミングサロンや動物病院に相談すると安心です。
犬のサイズ・年齢で変わる選び方
グッズは、犬の体格や年齢によって適したものが変わります。
- 小型犬:軽くて扱いやすいサイズ、細めの首輪やリード。段差対策のステップがあると安心
- 中型犬・大型犬:丈夫でサイズに合ったケージや食器、力に負けないリード
- 子犬:かじっても安全な素材、成長を見越したサイズ選び
- シニア犬:足腰にやさしい低めのベッドや滑り止め、段差の少ない環境
愛犬の体格や動きに合わないグッズは、ケガや使いにくさの原因になることもあります。サイズ表示をよく確認して選びましょう。
グッズの置き場所・環境づくり
グッズは、そろえるだけでなく「どこに置くか」も大切です。犬が落ち着いて過ごせる環境をつくってあげましょう。
- ケージ・ベッド:人の出入りが激しすぎない、静かで落ち着ける場所に。直射日光やエアコンの風が直接当たる場所、ドアのすぐそばは避ける
- トイレ:食事や寝床から少し離れた場所に。犬はきれい好きで、寝床とトイレが近すぎると排泄をがまんしてしまうこともある
- 食器(フード・水):滑りにくく掃除しやすい場所に。水はいつでも飲めるよう、複数の場所に置いておくと安心
- 危険なものを遠ざける:電気コード、中毒を起こすことのある観葉植物、誤飲しやすい小物は、犬の生活スペースから片づけておく
最初にレイアウトを整えておくと、トイレトレーニングもスムーズになり、事故の予防にもつながります。
安全のために気をつけたいこと
グッズは便利な一方で、選び方や使い方によっては事故につながることもあります。
- おもちゃは、丸のみできる大きさや、こわれて破片が出るものに注意
- 電気コードや、誤飲しやすい小物は犬の届かないところへ
- 留守番中は、ケージやサークルで安全な環境をつくる
- 首輪やハーネスのサイズは、成長や体型の変化に合わせて見直す
安全に関わる部分は、値段だけでなく、作りのしっかりしたものを選ぶと安心です。
こんな時は相談を
- 爪切りや耳掃除など、自分でのお手入れが不安なとき → 動物病院やトリミングサロンに相談
- 皮膚や被毛の状態が気になるとき → 獣医師に相談
- どのグッズが合うか分からないとき → お迎え先やかかりつけの動物病院に相談
無理に自分だけで抱え込まず、プロの力も借りながら、愛犬に合ったものを見つけていきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 最低限、これだけはそろえたいものは? ケージ・サークル、トイレ用品、食器、フード、首輪・リード(またはハーネス)、迷子札は、お迎え当日から必要になりやすい基本セットです。まずはここからそろえましょう。
Q. 中古やお下がりのグッズでも大丈夫? 使えるものも多いですが、においや衛生面、こわれ・劣化がないかを確認しましょう。特に安全に関わる首輪やケージは、状態をよく見て使うことが大切です。
Q. 首輪とハーネス、どちらがいいですか? 一長一短です。首輪は迷子札をつけやすく手軽ですが、気管に負担がかかりやすい子や引っ張りが強い子にはハーネスが向くことも。愛犬に合わせて選び、シーンで使い分けても構いません。
Q. おもちゃはどう選べばいい? 犬の大きさに合ったサイズで、丸のみやこわれによる誤飲の心配が少ないものを選びます。素材や硬さもさまざまなので、遊び方を見ながら合うものを見つけましょう。
Q. お迎え前に全部そろえないとダメ? 必須グッズは事前に、便利グッズは様子を見ながらで大丈夫です。最初から完璧をめざさず、暮らしながら必要なものを足していくと無駄がありません。
まとめ
犬のお迎えグッズは、「必須」と「あとから」を分けて考えると準備しやすくなります。
- 必須:ケージ・トイレ用品・食器・フード・首輪/リード・迷子札
- 便利:ベッド・おもちゃ・お手入れ用品・キャリー・ゲート
- 選び方は、犬のサイズ・年齢・性格に合わせるのが基本
- 安全に関わるもの(首輪・ケージ・おもちゃ)は、作りのしっかりしたものを
- 鑑札・狂犬病予防注射は義務。マイクロチップの情報登録も忘れずに
必要なものを上手にそろえて、愛犬との新しい暮らしを気持ちよくスタートしましょう。
フード選びについては別記事でくわしく解説しています。犬種によって体格や性格も異なるので、お迎えの犬種の性格・健康記事も、あわせてご覧ください。



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