シーズーの病気と健康管理|目のトラブルが多い理由と、家庭での見つけ方

シーズーの病気と健康管理|目のトラブルが多い理由と、家庭での見つけ方 シーズー

シーズーの顔を正面から見ると、鼻の上の毛が上向きに伸びて、花が開いたように見えます。ジャパンケネルクラブは、この頭部を「シー・ズーの最大の魅力」と紹介しています。

その毛が向いている先は、目です。

日本の保険統計を見ると、シーズーで他犬種より請求が多かった上位15項目のうち、11項目が目に関するものでした。1位はまつげの異常で、オッズ比は13.94。犬全体の請求割合0.1%に対し、シーズーは1.4%です。この犬種を「シーズーらしく」見せている顔の造りと、目のトラブルの多さは、切り離せない関係にあります。

この記事では、アニコム家庭どうぶつ白書2025の犬種別統計と、イギリスの一次診療データを使った研究、そして獣医学の標準的な資料をもとに、シーズーに何が起きやすいのか、家庭で何を見ればよいのかを整理します。数字はすべて出典を示し、確認できなかったことは確認できないと書きます。

⚠️ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。持病・アレルギーなどがある場合や、療法食を検討する場合は、必ず動物病院(獣医師)にご相談ください。

いま、目を強く閉じて開けられない・目が白く濁った・目が急に大きく見える・目に何かが刺さっている・何度も排尿姿勢を取るのに尿が出ない場合は、この記事を読み進めるより先に動物病院へ連絡してください。夜間も救急受診の対象です。

【出典:ジャパンケネルクラブ「シー・ズー」】

金色と白のシーズーの成犬が立っている全身の横姿
  1. まず、シーズーの健康を数字で見る
    1. 寿命は、犬全体の平均とほとんど同じ
    2. 他犬種より多かった15項目のうち、11項目が目だった
    3. この数字の読み方に注意すること
  2. なぜ目に集中するのか|「菊の花のような顔」の裏側
    1. 「痛がっていないから大丈夫」が通用しない
    2. 日本とイギリス、別々のデータが同じ方向を示した
  3. かかりやすい病気① まつげの異常(オッズ比13.94)
    1. 原因
    2. 気づきたいサイン
    3. 対応・治療の考え方
    4. 予防・家庭ケア
  4. かかりやすい病気② 角膜の傷(潰瘍性角膜炎・角膜炎)
    1. 原因
    2. 気づきたいサイン
    3. 対応・治療の考え方
    4. 予防・家庭ケア
  5. かかりやすい病気③ ドライアイ(乾性角結膜炎・KCS)
    1. 原因
    2. 気づきたいサイン
    3. 対応・治療の考え方
    4. 予防・家庭ケア
  6. かかりやすい病気④ 皮膚のベタつきと、その背景(脂漏症・マラセチア性皮膚炎)
    1. 原因
    2. 気づきたいサイン
    3. 対応・治療の考え方
    4. 予防・家庭ケア
  7. かかりやすい病気⑤ 緑内障(シニア期・診療費が最も高い項目)
    1. 原因
    2. 気づきたいサイン
    3. 対応・治療の考え方
    4. 予防・家庭ケア
  8. そのほか気をつけたい不調
    1. 膀胱結石(オッズ比2.70・診療費が最も高額)
    2. 結膜炎・目やに・ものもらい
    3. 皮下膿瘍
    4. 耳と消化器
  9. 逆に、他犬種より少なかったこと
  10. 受診の目安
    1. すぐに連絡する(当日・夜間も含む)
    2. 数日以内に相談する
    3. 次の健診で伝える
  11. 予防医療と健康診断
  12. 年齢によって、問題の種類が変わる
  13. 日常のポイント
    1. 毎日
    2. 週に一度
    3. 月に一度
    4. トリミングのときに伝えること
  14. よくある質問
  15. まとめ

まず、シーズーの健康を数字で見る

アニコム損害保険の家庭どうぶつ白書2025は、0〜12歳のシーズー13,155頭の保険請求データを集計しています。疾患を大分類でまとめた請求割合は、次のとおりです。

分類シーズーの請求割合
皮膚疾患42.8%
眼の疾患27.9%
耳の疾患27.7%
消化器疾患27.3%
全身性の疾患12.6%
泌尿器疾患9.1%
腫瘍(参考)9.3%
肝・胆・膵疾患7.2%
筋骨格疾患5.3%
循環器疾患5.0%
呼吸器疾患4.2%
歯・口腔疾患3.2%
内分泌疾患2.8%
生殖器疾患1.7%
神経疾患1.7%
血液・免疫疾患1.5%

皮膚が最も多く、次いで目、耳、消化器が並びます。上位4つで、シーズーの健康の話はほぼ説明がつきます。

【出典:アニコム家庭どうぶつ白書2025・p.30】

寿命は、犬全体の平均とほとんど同じ

意外に思われるかもしれませんが、シーズーの平均寿命は犬全体の平均とほぼ変わりません。

犬種サイズ平均寿命
犬全体(2023年度)―14.1歳
シー・ズー小型14.0歳
トイ・プードル小型15.3歳
フレンチ・ブルドッグ中型11.1歳

同じ鼻の短い犬種でも、フレンチブルドッグの11.1歳とは3年近い差があります。「鼻が短いから寿命が短い」という単純な話ではありません。

この対比は、シーズーの健康を考えるうえで重要です。シーズーに多いのは、命を直接縮めるタイプの病気ではなく、毎日の見え方・かゆみ・不快感といった、生活の質に関わるトラブルです。だからこそ、気づかないまま何年も続いてしまうことがあります。

【出典:アニコム家庭どうぶつ白書2025・p.66 表2-4-2】

他犬種より多かった15項目のうち、11項目が目だった

白書は、犬種ごとに「他犬種に比べ罹りやすい疾患」を最大15項目まで示しています。シーズーの一覧は次のとおりです。網掛けの代わりに、目に関する項目へ印を付けました。

順位傷病名シーズー犬全体オッズ比最頻値年齢
1👁 睫毛の疾患(睫毛乱生・睫毛重生・異所性の睫毛)1.4%0.1%13.943歳
2👁 乾性角結膜炎・KCS・ドライアイ3.4%0.4%9.5010歳
3脂漏症1.0%0.2%7.473歳・10歳
4👁 潰瘍性角膜炎(角膜びらん含む)5.7%1.0%6.773歳
5👁 その他の角膜炎(パンヌス含む)4.3%0.8%6.512歳
6マラセチア性皮膚炎4.4%0.8%6.472歳・3歳
7👁 外傷性角膜炎(異物含む)2.3%0.4%5.850歳
8👁 緑内障0.8%0.2%3.9112歳
9👁 その他の眼科疾患3.4%1.2%3.080歳
10👁 麦粒腫・霰粒腫・マイボーム腺腫1.2%0.5%2.800歳・1歳
11皮下膿瘍0.7%0.3%2.775歳
12👁 ブドウ膜炎(虹彩炎・前眼房出血含む)0.6%0.2%2.719歳・12歳
13膀胱結石2.0%0.8%2.706歳・7歳
14👁 目やに(原因未定)1.7%0.7%2.641歳・0歳
15👁 結膜炎(結膜浮腫含む)7.4%3.0%2.630歳

15項目のうち11項目が目、3項目が皮膚、1項目が泌尿器です。ここまで一つの部位に集中する犬種は多くありません。

この数字の読み方に注意すること

白書の数字は、ペット保険の請求データです。読み方には条件があります。

  • 白書は「請求頭数=罹患頭数」と仮定してオッズ比を計算しています。実際には、受診しなかった子や、保険を使わなかったケースは数に入りません
  • 集計の対象は、その犬種の請求割合が0.5%以上の疾患だけです。まれな病気は、この一覧に最初から載りません
  • 請求割合は、その年に請求があった割合です。生涯でその病気になる確率ではありません
  • 最頻値年齢は「請求が最も多かった年齢」であり、その年齢でしか起きないという意味ではありません

つまりこの表は、シーズーで「動物病院に行く理由になりやすいこと」の一覧です。それでも、目に11項目が集中するという偏りは、偶然で説明できる範囲を超えています。

シーズーの成犬が正面を向いて座っている全身の様子

【出典:アニコム家庭どうぶつ白書2025・p.11 集計方法】

なぜ目に集中するのか|「菊の花のような顔」の裏側

ジャパンケネルクラブの犬種標準には、シーズーの頭部について次のように書かれています。

「シー・ズーの最大の魅力は鼻梁から上向きに生えている毛によって菊の花のように見える頭部である」

鼻梁とは、鼻すじのことです。そこから上向きに毛が生えている、と明記されています。上向きに生えた毛の延長線上にあるのは、目です。

さらに、鼻が短い犬種の目には、構造上の特徴があります。イギリスの一次診療データを使った研究では、短頭種は「まぶたの開き(眼瞼裂)が大きく、眼窩が浅い」ことで角膜が外気にさらされやすいと述べられています。

同じ研究には、もう一つ見過ごせない記述があります。短頭種では「角膜の知覚が鈍く、角膜の神経の数が少ない」と関連づけられている、というものです。

「痛がっていないから大丈夫」が通用しない

この3つを並べると、シーズーの目に何が起きているかが見えてきます。

毛が目に向かって生えている  → 刺激を受けやすい
まぶたが大きく眼窩が浅い   → 角膜が乾きやすく、傷つきやすい
角膜の知覚が鈍い可能性がある → 傷ついても痛がるサインが出にくい

多くの犬種では、目に傷ができれば強く目を閉じ、涙をあふれさせ、前足でこすります。飼い主はそれを見て動物病院へ行きます。シーズーの場合、その最初の合図が弱いかもしれない、というのがこの研究の示すところです。

だからシーズーでは、痛がるかどうかではなく、目そのものを毎日見るという習慣が要ります。この記事で繰り返し「見る」という言葉が出てくるのは、そのためです。

【出典:O’Neill DG et al.「Corneal ulcerative disease in dogs under primary veterinary care in England」Canine Genetics and Epidemiology 2017;4:5】

シーズーの成犬の顔のアップで鼻すじの毛が上向きに伸びている様子

日本とイギリス、別々のデータが同じ方向を示した

この研究は、イングランドの一次診療施設110か所、犬104,233頭の2013年の診療記録を調べたものです。角膜潰瘍性疾患の犬種別の割合は次のとおりでした。

犬種角膜潰瘍性疾患の割合
犬全体0.80%
パグ5.42%
ボクサー4.98%
シー・ズー3.45%
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル2.49%
ブルドッグ2.41%

シーズーは3番目でした。短頭種全体では、雑種と比べたオッズ比が11.18(95%信頼区間8.72〜14.32)と報告されています。

集計の定義が違うため、日本の白書の数字と直接は比べられません。それでも、国もデータの取り方も異なる二つの調査が、同じ結論を指しています。シーズーの角膜は、犬全体と比べて明らかに傷つきやすい。これは日本の飼い方の問題でも、特定の血統の問題でもなく、犬種の造りに由来するものだと考えられます。

シーズーの成犬の横顔でマズルの短さと目の位置が分かる様子

かかりやすい病気① まつげの異常(オッズ比13.94)

シーズーで最も特徴的な項目です。犬全体の請求割合0.1%に対してシーズーは1.4%で、オッズ比13.94は、白書に載るシーズーの全項目で最も高い数字です。

原因

白書の分類は「睫毛乱生・睫毛重生・異所性の睫毛」を含みます。獣医学の標準的な資料では、それぞれ次のように説明されています。

**睫毛重生(distichiasis)**は、「まぶたの縁にあるマイボーム腺の開口部から、余分なまつげが生えてくる」状態です。本来まつげが生えない場所から生えるため、毛先が目の表面に向きます。

**異所性睫毛(ectopic cilia)**は、同じくマイボーム腺の根元から生えますが、「結膜の面を突き破って出てきて、角膜を刺激する」ものです。資料は、これが「強い痛みと角膜潰瘍を引き起こしうる」と述べています。

いずれも生まれつきの毛の生え方の問題で、しつけや飼い方で起きるものではありません。

気づきたいサイン

  • 片目だけ、いつもより細く開いている
  • 目やにが片目に偏って出る
  • 涙の跡が片側だけ濃い
  • 前足で目のあたりをこする、床や家具に顔をこすりつける
  • まばたきの回数が増えた、または顔を触られるのを急に嫌がる

最頻値年齢は3歳です。子犬のうちに見つかることもありますが、生え方が変わって数年後に問題になることもあります。シニアになってから急に始まる病気ではない、と考えておくとよいでしょう。

対応・治療の考え方

まつげの異常は、家庭で判断できません。資料には「余分なまつげが非常に細く、症状も損傷も起こさない場合がある」と書かれています。つまり、生えていても治療が要らないケースがあるということです。

一方で、角膜に傷をつけている場合は治療の対象になります。標準的な資料では、切除・焼灼・凍結療法が挙げられ、睫毛重生では「マイボーム腺の根元に凍結療法を行う方法が最も一般的」とされています。

どの毛が問題を起こしているかは、拡大して見なければ分かりません。資料も「拡大せずに近くで見るだけでは、細く短い余分なまつげを見つけるのは難しい」としています。気になる様子があれば、目を専門に診る設備のある動物病院に相談してください。

予防・家庭ケア

生え方そのものを予防する方法は確認できませんでした。できるのは、早く見つけることです。

  • 明るい場所で、左右の目を同じ角度から見比べる習慣をつける
  • 顔まわりの毛を目にかからない長さに保つ。トリミングの間隔を空けすぎない
  • 目の周りを触られることに慣らしておく。診察でも家庭でも確認しやすくなる

【出典:MSD Veterinary Manual「Eyelids in Animals」】

シーズーの成犬の目元のアップでまつげとまぶたの縁が見える様子

かかりやすい病気② 角膜の傷(潰瘍性角膜炎・角膜炎)

白書では、角膜に関する項目が3つ並びます。潰瘍性角膜炎(オッズ比6.77)、その他の角膜炎(6.51)、外傷性角膜炎(5.85)です。頭数で見ると潰瘍性角膜炎が754頭と最も多く、シーズーの5.7%が該当します。犬全体は1.0%です。

原因

角膜は目の表面をおおう透明な膜です。ここに傷がつくと角膜炎、傷が深くなってえぐれると潰瘍性角膜炎と呼ばれます。

シーズーの場合、原因は一つではありません。前の項目で見た構造がそのまま効いてきます。

上向きに生えた毛や、余分なまつげが当たる
まぶたが大きく開いていて、角膜が乾きやすい
知覚が鈍く、傷ができても行動に出にくい
涙が足りない(次の項目のドライアイ)

標準的な資料は、角膜潰瘍が「複雑化」する条件として、細菌感染、融解、乾性角結膜炎(KCS)、眼瞼内反・外反、まぶたが閉じきらない状態、異物を挙げています。シーズーは、このうち複数を同時に抱えやすい犬種です。

さらに資料は「すべての角膜潰瘍には、二次的な細菌汚染と、内因性のプロテアーゼによる実質の融解が起こる可能性がある」と述べています。融解とは、角膜が溶けるように薄くなることです。浅い傷が数日で深い穴に変わることがある、という意味になります。

気づきたいサイン

  • 目を細める、片目だけ閉じている
  • 涙が急に増えた、床に落ちるほど流れる
  • 目の表面が白く、または青白く曇って見える
  • 白目が赤い、まぶたが腫れている
  • 暗い場所を選ぶ、光をまぶしがる
  • 目の表面に小さなくぼみや、透明感の途切れが見える

最頻値年齢は、潰瘍性角膜炎が3歳、その他の角膜炎が2歳、外傷性角膜炎が0歳です。若い犬でも起きます。

⚠️ 目の表面が濁った、または急に強く目を閉じて開けられなくなった場合は、その日のうちに受診してください。 角膜の傷は進行が速いことがあり、様子を見る時間が視力に影響します。

対応・治療の考え方

診察では、傷の位置と深さを染色で確認するのが一般的です。標準的な資料は、角膜潰瘍の症状として「痛み、角膜の不整、浮腫、そして最終的には血管新生」を挙げています。血管新生が見えている段階では、傷はすでにしばらく続いていたことになります。

治療は原因によって変わります。まつげが当たっているなら毛の処置が必要ですし、涙が足りないなら涙の治療が並行します。原因を残したまま目薬だけを続けると、治っては再発を繰り返すことになります。

予防・家庭ケア

  • 顔まわりの毛を目に入らない長さに保つ。特に鼻すじと目頭の上
  • 草むらや低い植え込みに顔から突っ込む遊びを、日常の習慣にしない
  • シャンプーや洗顔料が目に入らないよう、顔は最後に、目を避けて洗う
  • 犬同士の激しい遊びの後は、帰宅時に必ず目を見る
  • 人用の目薬を自己判断で使わない。成分によっては悪化します

【出典:MSD Veterinary Manual「The Cornea in Animals」】

シーズーの成犬が草の生えた道を散歩している全身の様子

かかりやすい病気③ ドライアイ(乾性角結膜炎・KCS)

オッズ比9.50で、シーズーの全項目で2番目です。444頭が該当し、請求割合はシーズー3.4%、犬全体0.4%でした。年間診療費の平均は47,294円です。

この項目の特徴は、最頻値年齢が10歳という点にあります。ここまで見てきた目のトラブルの多くが0〜3歳に集中するのに対し、ドライアイだけがシニア期に山を作ります。

原因

標準的な資料によれば、犬で最も多いのは涙の水分が足りなくなるタイプで、「自己免疫による涙腺炎と、涙腺および第三眼瞼腺の破壊に伴って起きることが最も多い」とされています。免疫が自分の涙腺を攻撃してしまう状態です。

同じ資料は「通常は両目に起き、原因が特定できないことが多い」とも述べています。片目だけ乾く場合は、別の原因が隠れていることがあります。

気づきたいサイン

  • 目やにがネバネバして、黄色や緑がかった色になる
  • 目の表面のつやが失われ、乾いて見える
  • 白目が慢性的に赤い、結膜炎が治りきらない
  • 黒目に茶色や黒の色素が広がってくる
  • まばたきが増える、目を気にする

資料は、この状態が「持続する結膜炎、粘液膿性の目やに、角膜表面の血管新生、角膜表面の色素沈着、線維化を引き起こす」とし、さらに「角膜潰瘍が起きることもある」と述べています。白書で結膜炎の請求がシーズー7.4%(犬全体3.0%)と多いことと、無関係ではないかもしれません。

「目やにが多い犬種だから」で片づけないでください。 涙が減っているサインの可能性があります。

対応・治療の考え方

診断にはシルマー涙液試験という検査を使います。細い試験紙をまぶたに挟み、1分間で濡れる長さを測る簡単な検査で、健診のついでにも行えます。

治療については、資料に重要な記述があります。「一般に、犬のKCSは生涯にわたる点眼による涙液分泌促進治療を必要とする」というものです。免疫を抑える点眼薬などが使われますが、症状が落ち着いても点眼をやめると戻ってしまう場合がある、ということです。

10歳で見つかれば、そこから数年の付き合いになります。だからこそ、続けられる方法を最初に獣医師と相談しておくことに意味があります。

予防・家庭ケア

  • 目やにが増えた、粘り気が変わったと感じたら、色と量をメモしておく
  • 目やには乾く前に、ぬるま湯で湿らせたガーゼでやさしく拭く。乾いた塊を引っ張らない
  • 8歳を過ぎたら、健診のときに涙の量を測ってもらえないか相談する
  • 点眼が必要になったときのために、あごを乗せて待つ練習をしておく

【出典:MSD Veterinary Manual「Nasolacrimal and Lacrimal Apparatus in Animals」】

飼い主がシーズーの成犬の目元をガーゼでやさしく拭いている様子

かかりやすい病気④ 皮膚のベタつきと、その背景(脂漏症・マラセチア性皮膚炎)

大分類では皮膚疾患が42.8%と最も多く、目を上回ります。他犬種より多い項目としては、脂漏症(オッズ比7.47)とマラセチア性皮膚炎(6.47)が並びます。

原因

ここには、飼い主にとって行動が変わる情報があります。

標準的な資料は、脂漏症を一次性と二次性に分けたうえで、「犬では、二次性脂漏症のほうが一次性より多い」と明記しています。そして「二次性脂漏症の最も多い基礎疾患は、内分泌疾患とアレルギーである」と述べています。

同じ資料には、一次性脂漏症が多い犬種のリストも載っています。アメリカン・コッカー・スパニエル、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル、バセット・ハウンド、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、ダックスフンド、ラブラドールとゴールデンのレトリーバー、ジャーマン・シェパード・ドッグ。このリストに、シーズーは含まれていません。

白書がシーズーで脂漏症のオッズ比7.47を示している一方、標準的な資料は一次性の好発犬種としてシーズーを挙げていない。この二つを並べると、シーズーの脂漏症には背景に別の原因がある例が少なくない、という可能性が浮かびます。

ただし、白書は理由を示していません。これは仮説であり、確定した説明ではないことを明記しておきます。

マラセチアは皮膚にいる酵母(カビの一種)です。資料は「脂漏症の患者を評価するときは、常にマラセチアの感染を考慮すべきである」としています。皮脂が増えると増殖しやすく、増殖するとさらにかゆみと臭いが強くなります。

気づきたいサイン

  • 毛の根元がベタつく、触った手に脂が残る
  • 独特の甘酸っぱい、または酸っぱい臭いがする
  • フケが増える、皮膚が赤い
  • 脇の下、内股、指の間、耳の中など、蒸れる場所を集中的に舐める・掻く
  • シャンプーしても数日で臭いが戻る

最頻値年齢は、脂漏症が3歳と10歳の二つ、マラセチア性皮膚炎が2歳と3歳です。

対応・治療の考え方

資料は「脂漏症にマラセチア性皮膚炎を併発している場合は、抗真菌のシャンプー、ムース、拭き取り剤、スプレーによる外用治療を行う」としています。

ここで大切なのは順序です。二次性であれば、背景にある病気を放置したまま外用だけを続けても、繰り返します。何度もぶり返す場合は、「シャンプーの回数を増やす」より先に、アレルギーや内分泌の検査について獣医師に相談するほうが近道になることがあります。

耳についても同じ構造です。シーズーの耳の疾患は27.7%と高い割合でしたが、垂れ耳で毛が多く蒸れやすい環境は、皮膚と地続きです。

予防・家庭ケア

  • 皮膚の状態は、洗う頻度だけで決めない。獣医師に合う間隔を確認する
  • シャンプーは十分にすすぎ、根元まで完全に乾かす。生乾きは臭いと皮膚トラブルの元
  • 蒸れやすい場所(脇・内股・指の間・耳)を、月に一度は毛をかき分けて見る
  • 臭いが強くなった時期と、その前後の食事・環境の変化を記録しておく
  • 繰り返す場合は「体質だから」で止めず、基礎疾患の有無を相談する

【出典:MSD Veterinary Manual「Seborrhea in Animals」】

シャンプー後のシーズーの成犬をタオルで拭いている様子

かかりやすい病気⑤ 緑内障(シニア期・診療費が最も高い項目)

オッズ比3.91。頭数は110頭と多くありませんが、この項目には二つの特徴があります。最頻値年齢が12歳であること、そして年間診療費の平均が89,124円と、シーズーの目の項目で最も高いことです。

原因

標準的な資料は、緑内障を「眼圧の上昇によって網膜と視神経乳頭が破壊されることを特徴とする、一群の疾患」と定義しています。目の中の水の流れが滞り、内側から圧力がかかる状態です。

犬では遺伝性の一次性と、他の病気に続いて起きる二次性の両方があり、資料は北米の犬の約1.7%が該当するとしています。シーズーで白書の12位にブドウ膜炎(オッズ比2.71、最頻値9歳・12歳)が入っていることは、二次性の経路が身近にあることを示しているかもしれません。

気づきたいサイン

資料には、飼い主が知っておくべき記述があります。初期の症状は「瞳孔の反応が鈍い、またはやや開いている」「白目の血管が軽くうっ血している」「眼球がわずかに大きくなり始めている」といったもので、この段階で動物病院を受診する飼い主はほとんどいない、と述べられています。

  • 片方の目が、もう片方より大きく見える
  • 黒目が濁って見える、青白いもやがかかる
  • 明るい場所でも瞳孔が開いたまま
  • 白目の血管が太く目立つ
  • 壁や家具にぶつかる、段差を踏み外す
  • 急に元気がなくなり、暗い場所でじっとしている

シーズーはもともと目が大きく見える犬種です。だからこそ「大きくなってきた」という変化に気づきにくい面があります。左右を見比べることが手がかりになります。

⚠️ 急性の緑内障は眼科の緊急疾患とされています。目が急に大きく見える、白く濁った、強い痛みがありそうな様子が同時に出ている場合は、夜間でも救急対応のある動物病院へ連絡してください。 資料は、視力がすでに失われている場合、視力が戻る見込みは慎重に見るべきだとしています。

対応・治療の考え方

診察では眼圧を測ります。専用の器具を目の表面に軽く当てるだけの検査です。治療の目標は、資料によれば「眼圧を速やかに下げ、できるだけ視力を保つこと」で、点眼薬や点滴が使われ、眼科を専門とする獣医師への紹介が有用とされています。

一次性の緑内障では、もう片方の目にも起きる可能性があります。片目の診断がついたときは、反対の目の管理についても必ず確認してください。

予防・家庭ケア

  • シニア期に入ったら、健診で眼圧を測ってもらえるか相談する
  • 左右の目の大きさ・黒目の色を、明るい場所で定期的に見比べる
  • 家具の配置を頻繁に変えない。見えにくくなったときの負担が変わります
  • 段差や階段に、滑り止めと目印を付けておく

【出典:MSD Veterinary Manual「Glaucoma in Animals」】

シーズーのシニア犬が窓辺で顔を上げている顔のアップ

そのほか気をつけたい不調

膀胱結石(オッズ比2.70・診療費が最も高額)

目と皮膚以外で唯一、上位15項目に入った項目です。請求割合はシーズー2.0%、犬全体0.8%。最頻値年齢は6〜7歳で、年間診療費の平均は89,294円と、シーズーの全項目で最も高い数字でした。

標準的な資料によれば、犬で最も多い結石はシュウ酸カルシウムとストルバイトです。ストルバイトは尿路の細菌感染に伴ってできることが多く、抗菌薬と専用の食事による内科的な溶解が可能で、平均1〜2か月かかるとされています。一方、シュウ酸カルシウムは「再発が大きな問題」だと述べられています。

気づきたいサインは次のとおりです。

  • 排尿の回数が増えたのに、一回の量が少ない
  • 排尿の姿勢を取るのに、なかなか出ない
  • 尿に血が混じる、色が濃い、キラキラしたものが混じる
  • 排尿時に鳴く、腰を気にする
  • 粗相が急に増えた

⚠️ 排尿姿勢を繰り返すのに尿がほとんど出ない状態は、尿道が詰まっている可能性があります。時間の猶予がない状態です。すぐに動物病院を受診してください。

家庭でできることは、水を飲みやすくすることと、記録です。資料は、尿を薄くするために水分の多い食事が勧められるとしています。ただし療法食は、診断のうえで獣医師の指導のもとに選ぶものです。結石ができたことがない犬に、予防目的で自己判断の食事制限をかけないでください。石の種類によって対応が正反対になることがあります。

シーズーの成犬が水入れから水を飲んでいる様子

【出典:MSD Veterinary Manual「Urolithiasis in Dogs」】

結膜炎・目やに・ものもらい

白書では、結膜炎(7.4%・オッズ比2.63)、目やに(1.7%・2.64)、麦粒腫や霰粒腫(1.2%・2.80)が並びます。いずれも最頻値年齢が0〜1歳と若く、子犬期から目のトラブルが始まっていることを示しています。

これらは単独の病気であることもあれば、まつげの異常やドライアイの入り口であることもあります。「若いのに目やにが多い」と感じたら、体質と決める前に一度診てもらってください。

皮下膿瘍

オッズ比2.77、最頻値年齢5歳。皮膚の下に膿がたまる状態です。被毛が長く密なシーズーでは、小さな傷や毛玉の下で進行し、しこりとして気づくことがあります。ブラッシングのときに皮膚を直接触る習慣が、早期の発見につながります。

耳と消化器

上位15項目には入りませんでしたが、大分類では耳の疾患が27.7%、消化器疾患が27.3%と高い割合を占めます。他犬種と比べて突出しているわけではなくても、シーズーを飼っていれば実際に出会う頻度が高い分類です。耳の中の臭いと汚れ、便の状態は、日常の観察項目に入れておいてください。

シーズーの成犬の垂れた耳をめくって耳の中を確認している様子

逆に、他犬種より少なかったこと

白書は「他犬種に比べ罹りにくい疾患」も5項目まで示しています。シーズーの一覧は、予想と違うかもしれません。

順位傷病名シーズー犬全体オッズ比
1疼痛(原因未定)0.6%1.3%0.50
2歯周病・歯肉炎2.0%3.8%0.51
3歩行異常・跛行・四肢の痛み2.3%3.8%0.60
4気管炎・気管支炎0.6%0.8%0.73
5肛門嚢炎・肛門嚢破裂0.6%0.8%0.74

足腰の項目が2つ入っています。小型犬というと関節や椎間板を心配しがちですが、シーズーに関しては、他犬種より請求が少ない側でした。呼吸器も、大分類で4.2%と高くありません。鼻の短い犬種としては意外な結果です。

一方で、この表の読み方には注意が要ります。請求が少ないことは、その病気が起きていないことと同じではありません。動物病院に行く理由になっていない、という可能性が残ります。

歯周病がその例です。オッズ比0.51は他犬種の半分ですが、口の中は飼い主が見なければ気づきません。「シーズーは歯が丈夫」と結論するのではなく、「歯で受診しているシーズーは他犬種より少ない」という事実として受け取るのが正確です。歯みがきの習慣は、他の犬種と同じように続けてください。

疼痛の項目についても同じです。前半で見た「角膜の知覚が鈍い可能性」を思い出すと、痛みの訴えが行動に出にくい犬種で、痛みを理由とした受診が少ないという結果には、慎重な解釈が必要かもしれません。

受診の目安

すぐに連絡する(当日・夜間も含む)

  • 目を強く閉じたまま開けられない
  • 目の表面が白く濁った、または急に大きく見える
  • 目に何かが刺さっている、当たっている
  • 排尿姿勢を繰り返すのに、尿がほとんど出ない
  • ぐったりして反応が鈍い、けいれんしている
  • 呼吸が苦しそう、舌の色が悪い

数日以内に相談する

  • 片目だけ目やにや涙が増えた状態が続いている
  • 目を気にしてこする動作が増えた
  • 目やにの色や粘り気が変わった
  • 皮膚の臭いが強くなり、掻く回数が増えた
  • 尿の回数や色がいつもと違う
  • 食欲や元気が、なんとなく続けて落ちている

次の健診で伝える

  • 目やにの量が以前より多い気がする
  • 毛のベタつきが季節を問わず続いている
  • 耳の中の臭いが気になる
  • 体重が半年で目に見えて変わった

判断に迷うときは、電話で相談してください。目については、迷う時間そのものがリスクになることがあります。

予防医療と健康診断

シーズーで健診に組み込む価値が高い項目を、白書のデータから整理します。

項目内容目安の時期
目の表面の確認拡大してまつげの生え方・角膜の傷を見る若いうちから毎回
シルマー涙液試験涙の分泌量を1分間で測る8歳ごろから
眼圧測定緑内障の有無を確認するシニア期から
皮膚の状態ベタつき・臭い・かゆみの評価毎回
尿検査結晶や潜血の有無年1回、6歳以降は相談
体重同じ時間帯・同じ体重計で毎月家庭で

すべてを一度に頼む必要はありません。予約のときに「目を気にしている」と伝えておくだけで、診察の準備が変わります。

もう一つ、家庭でできて診察の役に立つのが、健康なときの写真です。明るい場所で正面から撮った顔の写真が数枚あれば、「目が大きくなった気がする」という主観を、比較できる材料に変えられます。

動物病院の診察台でシーズーの成犬が獣医師に目を診てもらっている様子

年齢によって、問題の種類が変わる

シーズーのデータで興味深いのは、目のトラブルが年齢ごとに違う顔を見せることです。白書の最頻値年齢を並べると、はっきりした傾向が出ます。

年齢最頻値年齢がこの時期の項目性質
0〜1歳外傷性角膜炎、結膜炎、目やに、麦粒腫、その他の眼科疾患外からの刺激・物理的なもの
2〜3歳まつげの異常、潰瘍性角膜炎、その他の角膜炎、マラセチア性皮膚炎、脂漏症構造による慢性的な刺激
5〜7歳皮下膿瘍、膀胱結石全身の管理が効いてくる時期
9〜12歳ドライアイ、緑内障、ブドウ膜炎、脂漏症(2つ目の山)機能の低下・内側からの変化

若いころの目のトラブルは、毛や異物が当たることで起きる「表面の事故」です。見て、拭いて、毛を整えることが効きます。

シニアになると、性質が変わります。涙が減る、眼圧が上がる、といった内側の変化で、家庭のケアだけでは止められません。ここで必要になるのは検査です。

つまり、シーズーの目に対する向き合い方は、**若いうちは「毎日見る」、シニアになったら「定期的に測る」**へと移っていきます。同じ「目に気をつける」でも、やることが変わります。

脂漏症だけが3歳と10歳の二つの山を持つのも、示唆的です。標準的な資料が二次性の背景として挙げていたのはアレルギーと内分泌疾患で、一般にアレルギーは若い時期に、内分泌疾患は中年期以降に多いとされています。白書は理由を示していないため断定はできませんが、同じ「ベタつく」でも、年齢によって確認すべきことが違う可能性はあります。

シーズーの子犬が室内でこちらを見ている全身の様子

日常のポイント

毎日

  • 明るい場所で、左右の目を同じ角度から見る。時間は10秒で足ります
  • 目やには乾く前に、湿らせたガーゼで目頭から外へやさしく拭く
  • 顔まわりの毛が目に入っていないか確認する
  • 食欲と便の状態を見る

週に一度

  • 脇の下、内股、指の間の毛をかき分けて、皮膚の色と臭いを確認する
  • 耳の中を見る。臭いと汚れの量を覚えておく
  • 全身を手で撫でて、しこりや熱を持った場所がないか触る

月に一度

  • 同じ時間帯、同じ体重計で体重を測って記録する
  • 明るい場所で顔の正面写真を撮っておく
  • 爪の長さと、肉球の間の毛を確認する

トリミングのときに伝えること

シーズーはトリミングが欠かせない犬種です。トリマーは、飼い主より近くで顔を見ています。

  • 目に毛が入っていないか、気になる場所がなかったか聞く
  • 皮膚の赤みや臭いについて気づいたことを聞く
  • 目の周りのカットの長さについて、相談して決めておく

前回と違う指摘があれば、それは記録に値する情報です。

トリミング中のシーズーの成犬が顔まわりの毛をカットされている様子

よくある質問

Q. シーズーの目やには、どのくらいまでが普通ですか。

A. 「普通の量」を一律に示した資料は確認できませんでした。目安になるのは他の犬ではなく、その子自身の普段の状態です。量が増えた、色が黄色や緑がかった、粘り気が強くなった、片目だけになった、という変化のほうが手がかりになります。白書では目やにの請求の最頻値年齢が0〜1歳と若く、子犬のうちから相談されている項目でもあります。

Q. 目の周りの毛は、短く切ったほうがよいですか。

A. 目に入る毛を減らす意味では有効です。ジャパンケネルクラブの犬種標準にも、鼻すじから上向きに生える毛が頭部の特徴だと書かれています。ただし、長さや切り方は目の形や毛質によって変わります。自己流のはさみは事故のもとなので、トリマーと相談して長さを決め、家庭では目に入った毛をそっと外す程度にとどめてください。

Q. 人間用の目薬を使ってもよいですか。

A. 使わないでください。成分によっては角膜の傷を悪化させることがあります。特に、原因が分からないうちに市販薬を使うと、受診したときに状態が変わってしまい、診断が難しくなります。目については、様子を見る前に相談するほうが結果的に早く終わります。

Q. シーズーは短頭種なので、夏は特に危ないですか。

A. 白書のシーズーのデータでは、呼吸器疾患の請求割合は4.2%で、他犬種より多い項目にも入っていませんでした。平均寿命も14.0歳と犬全体の14.1歳に近く、フレンチブルドッグの11.1歳とは差があります。ただし鼻が短い犬種であることに変わりはなく、暑さへの配慮は必要です。夏の対策は一般的な内容が中心になるため、季節ごとの記事にまとめています。

Q. 保険統計で「かかりにくい」とされた病気は、心配しなくてよいですか。

A. そうとは限りません。白書の数字は保険の請求データで、請求されていないことと、起きていないことは別です。歯周病がその例で、シーズーのオッズ比は0.51と低いものの、口の中は飼い主が見なければ気づかない場所です。「請求が少ない」を「安心してよい」に読み替えないでください。

まとめ

  • アニコム家庭どうぶつ白書2025で、シーズーが他犬種より多かった上位15項目のうち、11項目が目に関するものだった
  • 1位はまつげの異常でオッズ比13.94。犬全体0.1%に対し、シーズーは1.4%
  • ジャパンケネルクラブは、鼻すじから上向きに生える毛による頭部を「最大の魅力」としている。その毛が向く先が目にあたる
  • イギリスの研究では、短頭種は角膜の知覚が鈍く神経の数が少ないと関連づけられている。痛がるサインが出にくい可能性がある
  • 同じ研究で、シーズーの角膜潰瘍性疾患の割合は3.45%(犬全体0.80%)。日本の統計と同じ方向を示している
  • 皮膚疾患は大分類で42.8%と最も多い。脂漏症は二次性が多く、背景にアレルギーや内分泌疾患があることがある
  • ドライアイは最頻値10歳、緑内障は12歳。シニア期は「見る」から「測る」へ切り替える
  • 平均寿命は14.0歳で、犬全体の14.1歳とほぼ同じ。命を縮める病気より、生活の質に関わるトラブルが多い犬種
  • 足腰と歯周病は他犬種より請求が少なかった。ただし「請求が少ない」は「安心」ではない

行動や体調で気になることがあれば、かかりつけの獣医師や、行動診療を扱う専門家に相談してください。

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